副業と本業の両立、想像より消耗した話。3回失敗してわかったこと
副業を始める前、両立がこんなにしんどいとは思っていなかった。
「週末に少し作業して、少しずつ稼いでいく」というイメージだった。それ自体は間違っていないんだけど、想定外のところで削られていった。
疲れた状態で「終わりが見えない作業」を続けること
本業を終えた夜に副業のデスクに向かい続けると、回復する時間がない。コンサル時代のアフィリエイトを半年やって、それだけのことに気づいた。
仕事で疲れて帰ってきて、「今日は1本書こう」と机に向かう。書けることもある。ただ、画面を開いたまま1時間何もできない夜も結構あった。
しんどかったのは「サボった」という罪悪感より、「これで合ってるかどうかわからない感覚が続く」こと。本業には明日やるべきことがある。でも副業は、何をどこまでやれば正解かが見えない。終わりの見えない作業を疲れた状態でやる繰り返しが、じわじわと心を削っていった。
半年で50本書いて月1200円だった、という話は以前の記事に書いた。数字で突きつけられた感覚も確かにしんどかったけど、振り返ると「それ以前に、消耗の仕方がまずかった」と思う。本業のオフに副業の「オン」があり続けた状態で、回復できないまま進み続けた。問題は時間ではなく余力だった。カレンダーに空きがあっても、頭がすでに空っぽなら何も書けない。
二足のわらじ時代を2年やってわかったこと
28歳から30歳までのキャリア相談の二足のわらじ期間は、前の失敗よりはるかにマシだった。理由を考えると、「もともとやっていたことをそのまま仕事にした」からだと思う。
既存の知人への相談対応が、そのまま有料の仕事になった形だった。「新しいスキルを身につける」ためのエネルギーが不要で、すでにあるものを届けるだけ。消耗の構造が、アフィリエイトとはまったく違った。
それでもしんどかった時期はあって。収入がゼロの月が続いたとき、本業の集中力が落ちた。どっちにも中途半端な感覚があって、「このままでいいのか」という焦りが頭を占める時期があった。
バランスが取れるようになったのは、「相談の件数を自分でコントロールする」と決めてから。入ってくる依頼を全部受けようとすると、本業が疲弊した。上限を決めたら、両立の重さが変わった。
今でもたまに思うこと
副業と本業の両立がしんどいのは、副業が難しいからじゃなくて、両方を同時に「ちゃんとやろう」としてしまうからだと今は思っている。
本業の疲れを副業に持ち込まないか、副業の焦りを本業に持ち込まないか——この境界線を引くことが両立の本質だった気がする。どちらかに全力を出している時期があっていい、と思えたのは、かなり後になってからだった。
あのころのしんどさを忘れると、つい「両立は習慣化すれば乗り越えられる」と言いたくなる。でもそれは半分だけ正しくて、習慣化するまでの消耗を見てみぬふりした言い方だとも思っている。少しだけ、正直に言っておきたかった。