仕事に行きたくない朝がある。それでも続けてきた営業職の話


仕事、行きたくないと思った朝の話をしてもいいですか。

今日もカフェでコーヒーを飲みながらこれを書いているんだけど、窓の外を見ていたら思い出してしまって。あのころの朝の重さを。

なんか、辞めたいとか転職したいとかじゃなくて。ただ「行くのがしんどい」って感覚があの時期はずっとあって、それを誰にも言えないまま抱えてたんですよね。


目覚ましを止めて、また寝た朝

営業2年目の春。大口の案件を失注して、後輩が入ってきた時期のことです。

目覚ましが鳴って、止める。そのままもう5分、もう10分って布団の中にいる。別に眠いわけじゃない。なんか、体が重くて。

☕ 駅に向かう足が、いつもより遅かった気がする。電車に乗り込んで、窓の外を見ながら「今日何時間後に終わるんだろう」って考えてた。それが毎朝続いた時期があった。

行きたくない、って気持ちを誰かに言えるわけじゃなくて。言ったとしても「みんなそうだよ」で終わりそうで。だから一人で抱えてた。

あのころの私、今思えば相当しんどかったんだけど、しんどいって認めるのも怖かった。認めたら崩れそうで。

行きたくない理由が、うまく言えなかった

しんどかったのは「行きたくない理由」がはっきりしなかったことかもしれない。

上司が嫌いとか、仕事が辛いとか、そういう明確な理由があれば相談もできる。でも私の場合、なんか、全体的にしんどかった。自分でもよくわからなくて、それがまた消耗した。

大口を失注したショックなのか、後輩と比べてしまってるのか、この先ずっと営業を続けるのかっていう不安なのか。全部が混ざってた。

混乱してるときって、問題の輪郭がぼやけてるから余計しんどいんですよね。「なにが嫌なのかわからない」が一番つらかった気がする。

「行くだけでいい」って自分に言い聞かせた

そのころ、自分に言い聞かせていたことがある。

「今日は行くだけでいい」

成果を出さなくていい。ちゃんとしなくていい。とにかく行って、椅子に座って、帰ってくればそれでいい。そのくらいのハードルに下げたら、なんとか動けた。

今思えば、ちゃんと自分を守ってたんだと思う。「しんどいけど続ける」じゃなくて、「続けられるくらいの重さにする」ことが、あのころの私にできた唯一のことだった。

誰かに教えてもらったわけじゃなくて、なんとなく自分でたどり着いた。そういうサバイバル的な知恵って、しんどいときにしか身につかないのかもしれない 🌿

少しずつ戻ってきた

いつごろから変わったか、正確にはわからない。

ある日、お客さんとの商談がうまくいって、帰り道に「あ、今日いいかも」ってなった。それだけだった。特に劇的なことは何もなくて、そういう小さい手応えが少しずつ積み重なって、気づいたら朝の体の重さが薄れてた。

失注した大口の案件のことも、いつの間にかあまり考えなくなってた。傷が癒えたというより、新しいことに上書きされていった感じ。

行きたくない朝が続くとき

正直に言うと、「行きたくない」が毎朝続くのは、何かのサインだと思う。

仕事が合っていないのか、今の環境が消耗しているのか、休息が足りていないのか。原因によって対処は全然違う。でも「みんなそうだから」って見ないふりをし続けると、もっと消耗する。

私の場合は体が重いだけで、食欲も睡眠もあって、仕事もなんとか続けられてた。でもそうじゃない人もいると思うし、そういうときは「行くだけでいい」じゃ足りないこともある。自分のしんどさを過小評価しないでほしいな、というのが今の私の気持ち。

行きたくない朝があることは、弱さじゃないと思っている。ただ、それをずっと一人で抱えなくていい、ということだけ伝えたくて。


今日もカフェの窓際で、コーヒーを飲み終えた ☕ あのころの朝より、今の朝の方がずっと軽い。それだけでよかった、って思う。

Yuki

アナウンサーを目指した過去を持つ29歳。大手メーカーからスタートアップへ転職した現役営業職。休日はカフェで充電しながらキャリアについて発信中。

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