産休・育休から復帰するのが怖い。スタートアップ勤務の私が正直に考えてみた
先輩が育休から復帰したのを、少し前に職場で見ていた。
復帰した日、先輩はいつも通りに来て、でもなんか少し緊張してるように見えて。仕事の感覚を取り戻すのにしばらくかかってたし、チームの状況も変わってた部分があって。傍から見ていて、「これは大変だな」と思ったのが正直なところ 😟
私はまだ産休も育休も経験してないけど、先輩を見ながらなんか他人事じゃない気がしてきた。
スタートアップで育休を取ることへの不安
大手だと育休の実績がある程度あって、制度も整ってることが多い。でもスタートアップって、まだその前例が少ない会社も多くて。
私の会社も、先輩が育休を取ったのが社内初だった。制度としてはあるけど、「実際に使った人がいる」と「使いやすい空気がある」は別の話で。先輩が戻ってきたとき、チームの誰もどう接していいか少し戸惑ってたのを感じた。
怖いのは、「ポジションが消える」ことだと思う。少人数のスタートアップだと、抜けた期間に仕事がそのまま他の人に移って、戻ってきたときに居場所がなくなってる、みたいなことが起きやすい。制度的にはもちろんダメだけど、空気としてそうなりやすい側面はある。
先輩から聞いた、復帰してみて分かったこと
直接聞いたことがある。復帰してみてどうだったか、って。
「最初の1ヶ月は本当につらかった」と言ってた。仕事のリズムが戻らない、子どものことが常に頭にある、でも職場では「戻ってきた人」として扱われる。その間のギャップが一番しんどかったって。
一方で、「思ったより周りは気にしてなかった」とも言ってた。自分が想像してたほど、「穴が空いてた感」を周りは感じてなかった、と。自分が一番気にしてたのかもしれない、って笑いながら話してた。
怖さの正体って何なんだろう
産休・育休復帰が怖い、という感覚の正体は何なのかをちょっと考えてみた。
「仕事が続けられなくなるかもしれない」という不安もあるけど、それより「自分のキャリアが止まる感覚」が怖いのかもしれない。ここまで積み上げてきたものが、一度リセットされる感じ。それが怖い 😔
うまく言えないけど、「休む」ことへの罪悪感みたいなのもある気がする。チームに迷惑をかけるとか、自分だけ離脱するとか。この感覚は、なんかよくないな、とは思ってるんだけど。なかなか消えないのも事実で。
先輩も同じようなことを言ってた。育休に入る前、「申し訳ない気持ちが拭えなかった」って。でも実際に休んでみると、チームはちゃんと回っていた。「私がいなくても大丈夫だった、というのが複雑だった」と笑いながら話してたのを覚えてる。なんか、そのエピソードがすごく刺さった。
今の私が思っていること
まだ経験してないから、分かったふりはできない。
ただ、先輩を見ていて思ったのは、「復帰できた人は、環境より自分のペースを持ってた」ということ。周りに合わせすぎず、最初は「完全に戻る」じゃなくて「少しずつ戻る」くらいの感覚でいた人の方が、長く続いてる気がする。
怖さは消えないと思う。でも、怖さの正体を「キャリアが消えること」じゃなくて「キャリアが変わること」に置き直せると、少し楽になる気がしてる。変わることと消えることは違う。これだけは、自分に言い聞かせてる 🌱
先輩は今も会社にいる。復帰してから1年が経って、なんかもう普通に馴染んでる。あのときの緊張が嘘みたいで、それが一番安心した。
怖さを持ちながらでも、前に進んでいる人がそこにいる。それを見ていられることが、私にとってはたぶん一番のお守りになってる。まだ自分がその立場になるかは分からないけど、先輩がいてよかった 🌱 その背中を、しっかり見続けていようと思う。
スタートアップで女性がキャリアを続けることの現実
ちょっと違う角度から書くと。
スタートアップって、「制度はある、でも前例がない」という状況が多い。産休・育休がそうで、メンタルヘルス休暇がそうで、介護休暇もそう。紙の上には権利があっても、実際に使った人がいないと「使える空気かどうか」が見えない。
先輩が社内初の育休取得者になったとき、会社側もどう対応するか手探りだったらしい。「どのタイミングで引き継ぎをするか」「復帰後の役割をどう調整するか」を、制度の外側で一から決めていく感じだったって。
それがしんどい部分でもあったけど、「前例を作れた」という誇らしさも先輩は持ってた。「後から来る人が少し楽になれば」って言ってた言葉が、なんかすごく刺さった。私もそういう存在になれるといいな、と思った。
「キャリアが止まる」という恐怖について、もう少し
育休への怖さを話すとき、「キャリアが止まる」という言葉が出てくる。これ、整理したいなと思ってて。
「キャリアが止まる」のが怖い理由って、2つある気がしてる。一つは「自分のスキルや市場価値が落ちること」への不安。もう一つは「ポジションや役割が失われること」への不安。
前者は、実は思ったより起きないと先輩は言ってた。1年のブランクで劇的にスキルが落ちるというより、「最初の数週間の立ち上がりが遅い」くらいで、戻ってくれば元に戻ったと。後者の方が実際には問題になりやすくて、「あなたが戻ってきても今は席がない」という状況が一番リアルな怖さだと思う。
スタートアップでは特に、この「席の問題」が起きやすい。人が少ないから、一人抜けた穴が埋まったら、戻ってきたときに同じポジションで入る場所がない、ということが起きる。
先輩の場合は代表が事前に「役割は変わるけど、あなたの席はある」と明言してくれてたらしくて、そこだけは不安なく休めたと言ってた。復帰前に、役割について会社とちゃんと話すことが大事だと感じた話だった。
女性であることと、営業職であることが重なるとき
これ、自分のこととして考えてみると。
私、スタートアップの営業でチームリーダーをしてて、社内初の女性昇格組だった。そのことが、育休について考えるときに頭をよぎる。「私がリーダーを離れたら、次の女性が出てきにくくなるかもしれない」という感覚。
理屈では「そんなことない」と分かってる。でも感情としては、ちらっと思う。「私がいなくなる期間に、チームや会社の女性へのイメージが変わってしまうんじゃないか」って。
これって責任感なのか、思い込みなのか、自分でもよく分からない。うまく言えないけど、女性が少ない職場で前例になっている人間には、この感覚が多かれ少なかれあるんじゃないかと思う。
先輩が復帰して、普通に仕事して、チームに馴染んでいるのを見たとき、「あ、続けることが答えなんだ」と思った。難しいことを言わなくても、続けてることが一番の説得力になる。そういうことなのかもしれない 🌿
怖いけど、考えておきたいこと
まだ経験してない私が言えることは限られるけど、一個だけ。
育休前に、自分のキャリアについて会社と話しておくことの大切さを、先輩を見ていて感じた。「制度があるから大丈夫」じゃなくて、「復帰後にどんな役割で戻るのか」を事前に確認できてるかどうかで、休んでいる間の安心感がぜんぜん違う。
先輩が一番後悔してたのは、「休む前に不安を抱えたまま入ってしまったこと」だった。会社に聞けばよかった、確認すればよかった、でも「迷惑かな」と思って言えなかった、と。
そこはペルソナと関係なく、言える人になっておきたいと思う。怖くても聞けること。それが、復帰後のキャリアを守る第一歩な気がしてる。私自身への戒めも込めて 😶