女性が営業職を続けるって、正直どうなの。しんどさとやりがいの両方を書く
「女性で営業ってきつくない?」って、たまに聞かれる。
うん、きつい部分はある。でも「だから辞めたいか」って言われると、今はそうでもない。この感覚、うまく言えるか分からないけど、書いてみる。
女性営業のしんどさ、正直なところ
一番しんどいのは、初対面のお客さんに「軽く見られる」瞬間がたまにあること。
決裁者との商談に入ると、年齢も性別も全部ひっくるめて「経験なさそう」という目で最初から見られることがある。挨拶のタイミングで空気が分かる。こちらが話し始めると表情が少し変わるんだけど、その「あ、意外とちゃんとしてるじゃん」みたいな反応を毎回もらわないといけないのは、じわじわ疲れる。
なんか、毎回ゼロから証明しに行く感じ、みたいな。
あとは、気持ちが落ちてる日に数字を追い続けることかな。これは女性だからというより、自分のキャラクターの問題かもしれないんだけど。「今日しんどいな」って日に電話かけて断られ続けるのは、なかなかキツい 😅 気持ちを切り替えるのが上手い人もいるけど、私はまだそこが苦手。
続けてる理由、一個だけ言うと
半年ぶりに連絡してきたお客さんが、「前回話してた悩み、あれどうなったと思う?」って話しかけてくれた日があった。
そういうの、ちゃんと嬉しい。
関係性って積み重なるんだなって実感できる瞬間。ゴリゴリに数字を詰めていくやり方じゃない私でも、じわじわと積み上がっていくものはあって、それが見えたときの感覚が好きなんだと思う。
「毎回、嘘はつかない」って決めてる。これだけは変えない。押し付けたり、無理に買わせようとするのは私には向いてないし、したくもない。それでも数字がついてきてる部分はあって、だから続けられてるのかもしれない 🌱
大手にいたときと、今とで変わったこと
大手にいたとき、会社のブランドで仕事できてる部分が大きかった。「○○社の営業さんです」って言うと、それだけで話を聞いてもらえる場面が多かった。
スタートアップに来てから、それがなくなった。
最初は怖かったんだけど、いつの間にか「自分の名前で信頼を積む」感覚が出てきた。それが面白いと思えるようになったのは、たぶん大手を出てからしばらく経ってから。最初は怖さしかなかった。
女性で営業を続けることのしんどさって、個人として見てもらうのに手間がかかること、なのかもしれない。でも逆に、一度信頼関係ができると、すごく長く続く気がしている。
しんどさとやりがいは、別の場所にある
うまく言えないけど、しんどさとやりがいって同じところから来てないと思う。
しんどいのは「見られ方」とか「数字のプレッシャー」とか、外から来るもの。やりがいは「誰かとの関係性」とか「自分が決めたルールを守れた感覚」とか、内側にある。
だから、しんどさが増えたからといって、やりがいが消えるわけじゃない。そこに気づいてから、なんか少し楽になった気がする。
女性である自分を「使える部分」もある
これは言いにくいんだけど、女性営業として得してる部分も、正直ある。
初対面の警戒感が少し低い気がすること。「ちゃんとしてるじゃん」と思ってもらえたあとに印象が残りやすいこと。感情のトーンを調整しながら話すのが割と得意なこと。全部「女性だから」とは言い切れないけど、自分のスタイルとして機能している部分だと思う。
あのとき舐めてきた人が、半年後に「また相談していいですか」ってなってることも、実際にある。それ、うまく言えないけど、結構好き。
続けてみて、分かってきたこと
女性で営業職を続けることのしんどさとやりがいを、最初からバランスよく語れる人はあんまりいないと思う。
令和5年の25〜44歳女性の就業率は80.8%。10年前と比べて約10ポイント上昇しており、この年代の女性が働き続けることは珍しくなくなった。ただし管理職に占める女性の割合は依然として約13%にとどまっている。
「女性が働くこと」は普通になった。でも「女性がどう見られるか」はまだ変わりきっていない。就業率80%と管理職13%のギャップが、私が毎回ゼロから証明しに行く感覚の正体なんだと思う。しんどさには、ちゃんと構造的な理由がある。
最初の1〜2年は、しんどさの方が大きかった。軽く見られる感覚とか、数字のプレッシャーとか、「向いてないのかも」という気持ちが交互にきてた。今でもその感覚がゼロになったとは言わないけど、やりがいが見えてきたのは、たぶん自分のスタイルが固まってきてから。
転職を迷っていた頃に読んだ『LEAN IN』(シェリル・サンドバーグ)に、「テーブルに座り続けること」という話が出てくる。辞める前に、まずそこにいることをやめないでほしい、というような話として受け取って。自分のスタイルが通用するかどうか試す前に諦めなくてよかった、って今は思ってる 🌱
LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲 (日経ビジネス人文庫) [ シェリル・サンドバーグ ] 価格:935円 |
ゴリゴリじゃないやり方で、でもちゃんと数字はついてきてる。その実感が出てきてから、「続けてよかったな」って思える日が増えた。
女性で営業を続けることが向いてるかどうか、まだ全部わかってるわけじゃない。でも今のところ、やめたいと思う気持ちより続けたいと思う気持ちの方が少し多い。それで十分な気がしてる。