年度が変わるたびにしんどい。仕事のやり方が変わる春の話
年度始めって、仕事の変化に慣れないままスタートする感じがしてしんどい。
4月が苦手、という人が意外と多い気がしてる。新しいことが始まるから前向きになれる人もいると思うんだけど、私は毎年春がどこかしんどい。組織が変わる、担当が変わる、一緒に働く人が変わる。慣れてきたやり方を全部リセットしてまた一から、という感覚があって、それが地味にきつい。
入社2年目の春が、いちばんしんどかった
転職したての頃より、2年目以降の春の方がしんどかったりする。
入社直後は「わからなくて当然」という前提がある。でも2年目以降は、周りはある程度動ける状態で、自分だけ新しい状況に戸惑ってる感じがして。去年まで通用していた動き方が、少しずれる感覚がじわじわくる。
私が一番きつかったのは、スタートアップに入って2年目の春だった。チームの構成が変わって、担当エリアも変わって、一緒に組んでいた先輩も別のチームに移動した。さらに同じタイミングで大口の失注が重なって、自信がごっそり抜ける感覚があった。
「入社1年で慣れてきたのに、またリセット?」という気持ちが正直あった 😶
早く適応して見せようとしていた
「適応が早い人」に見せようとしていたんだと、後から気づいた。
新しいチームで「この人は頼れる」と思われたくて、わからないことを聞けなかった。後から「これ最初に聞いておけばよかった」となることが何回か続いて、自分でもどこかぎこちない春だった。
変化に時間がかかることって、別に欠点じゃないと今は思ってる。新しい環境を丁寧に見ているからこそ、時間がかかる部分がある。でもそれ、最中には思えないんだよね。しんどさの真っ只中にいるときは「なんで自分はこんなに慣れないんだろう」ってなってた 🌱
ただ正直に言うと、「適応を焦りすぎた」と気づいたのは秋ごろだった。担当が変わって半年くらい経ったとき、ようやく「あ、こういうリズムで動けばいいんだ」というのがわかってきた。そこまでずっとちょっとざわざわしてた。
春のしんどさを少し楽にするために決めたこと
一個だけ変えたことがあって。「今年の春はこれ一個掴む」と決めるようにした。
チームの変化も、担当の変化も、一気に全部掴もうとするとパンクする。「まず新しい担当エリアのお客さんの名前を覚える」とか「新しい上司が何を大事にしているかを観察する」とか、一個に絞ると少し動きやすくなった。
あとは、「前のやり方の方がよかった」と比べるのをやめた。去年の方がよかった、前のチームの方が合ってた——そこに引っ張られると、新しい環境に入っていくのが遅くなる。違いを観察するのはいいけど、比べて落ち込むのはまた別の話だなと。
春が毎年しんどいのは、変化を流せないんじゃなくて、ちゃんと受け取っているからだと思ってる。そう自分に言い聞かせながら毎年4月を過ごしてる ✌️
最後に正直に言うと、「慣れた」と感じるタイミングって、春から夏にさしかかるころにひっそりやってくることが多い気がしてる。4月・5月の間は「まだ慣れてない」と感じてて、6月ごろに「あ、最近そんなに気にしてないな」と気づく感じ。
年度始めに仕事の変化がしんどくなるのは、毎年のことだと割り切ってから、少し楽になった。しんどいのはもう折り込み済みで、「何月ごろに落ち着いてきたら上出来」というくらいで構えてる。適応のペースは、毎年ちょっとずつ早くなってきてる気がしてるし。
年度始めに仕事の変化に慣れなくてしんどい人は、きっとたくさんいる。4月の全員がテキパキ動いてるわけじゃないし、ぎこちなく始まる春があって当然だと思う。あの2年目の春を乗り越えてから、そう思えるようになった。
変化に慣れない自分を責めていた時期
うまく言えないんだけど、しんどさを感じている間って、「周りより適応が遅い自分」を責めてることが多かった気がする。
新しい上司の名前を最初の週には覚えたのに、その人の仕事の優先順位がつかめるまでに2ヶ月かかった。前のチームリーダーのやり方に慣れていたから、新しいやり方が「違う」とは感じるのに、どう違うかがうまく言語化できなかった。そのもどかしさが、「慣れるのが遅い」という自己評価に直結していた。
でも今思うと、「違いを丁寧に観察していた」というだけの話だったかもしれない。素早くなじめる人は細かい違いをいったん流せる人で、時間がかかる人は違いを無視できない人、という側面がある気がしてる。どっちが正解とはいえないけど、後者の方が後から「あのとき違和感があったの、こういうことだったな」と気づける場面が多かった。
適応に時間がかかることで怒られたり評価が下がったりしたかというと、そういうわけでもなかった。周りが気にしていたのは「慣れてるかどうか」より「仕事が回ってるかどうか」だったと、後から思う。自分が一番気にしていたのは自分だったかもしれない。
「春がしんどい」と気づいてからの変化
去年の春、「また4月か」と思いながら始めた週の終わりに、上司から「最近動き方が安定してきた」と言われた。
しんどいと感じながら動いていた週に、そう言われた。自分の感覚と外からの見え方がここまでズレるのかと、少しびっくりした。しんどい最中は「ちゃんとできてない」と感じてるのに、周りにはそう見えていない。それがわかってから、「しんどい=うまくいってない」という等式が崩れた気がして。
今は春のしんどさを、「今年も適応モードが入ってる」という確認として受け取れるようになってきた。完全に楽にはなってないけど、しんどさに意味が出てきた感じがある。それだけでも、だいぶ違う。年度始めに仕事の変化に慣れなくてしんどくなるのを、「自分がこの仕事に向き合っている証拠」として置けるようになってきた気がしてる 🌱
ひとつ付け加えると、春の変化がしんどいとき、「全部一気に把握しようとしない」という決め方が地味に効いた。
新しいチームになったとき、最初の1週間は「全員の名前と役割を覚える」だけにした。仕事のやり方は2週目以降。何が変わったかの全体像は1ヶ月後にようやく見えてきた、くらいでいい、と最初から決めておく。「まだ全部わかってないのは当然」という前提で動くと、焦りが少し消えた。
4月のしんどさって、「やることが多い」より「全部同時に把握しなきゃ」という感覚から来てることが多い気がしてる。でも実際には、全部を同時に把握できる人なんていない。段階的に見えてくるもので、最初から全部わかろうとするのが無理だった。それを認めてから、春の最初の2週間の動き方が変わった気がしてる。
年度始めの変化に慣れないのは弱さじゃなくて、ちゃんと環境の変化を受け取っているから。毎年の春をそう思えるようになるまで、少し時間がかかった。でもわかってきた今は、4月が来るたびに「また始まるな」と思いながらも、少しだけ落ち着いて向き合える気がしてる 🌿
4月がしんどくなくなることより、「しんどくなる理由がわかっている4月」を迎えられるようになる方が、たぶん現実的な変化だと思う。原因がわかると、しんどさへの受け取り方が少し変わる。年度始めに仕事の変化がしんどいのは、変化と向き合っているからだ——そう自分に言い聞かせながら、今年も春を越えていく。
春がしんどくなるのは、変化に鈍感じゃないということで、それはそれでいいことだと思うようにしてる。適応が得意な人は変化を流せる人で、時間がかかる人は変化をちゃんと感じてる人。どっちがいいとは一概に言えないけど、そう思えると少しだけ楽になれる。