仕事のモヤモヤを書き出していたら、気持ちが整理されてきた話


営業2年目の春、仕事がしんどかった時期のことを思い出すと、スマホのメモアプリに気持ちを書き出していたことがよく出てくる。

大口の案件が続けて失注して、後輩が入ってきて、自信がごっそり抜けた感覚があった。誰にも言えなくて、でも頭の中がずっとざわついていて。そのざわつきを、とにかく文字にして出していた。うまくまとめようとしていたわけじゃなくて、ただ「今日これが嫌だった」「あの件がずっと気になってる」「悔しい、けど何が悔しいのかよく分からない」みたいなことをぽつぽつと。

それが、書く習慣の始まりだった。


書き始めたきっかけは、誰にも言えなかったから

最初は「書いたら楽になるかも」という意識もなかった。ただ、頭の中がうるさかった。

帰りの電車でぼーっと窓の外を見てても、「あの件どうしよう」「あのとき何で言えなかったんだろう」というのがぐるぐるしていた。「考えないようにしよう」としても全然無理で、どこかに出した方がましかな、という感覚で書き始めた。

誰かに話せればよかったんだけど、同期には見せたくなかった。後輩には先輩がしんどそうにしてるところを見せたくなかった。上司には評価が下がりそうで言い出せなかった。全方向に言えない理由があって、結果的に「メモアプリに書く」しか出口がなかった 😶

「うまく書かなくていい」を知ったとき

書きながら、最初は自分の文章が気に入らなかった。「言いたいことが全然まとまってない」「読み返すと意味不明」「こんなぐちゃぐちゃな文章、意味あるのかな」という感じで。誰に見せるわけでもないのに、なんかうまくまとめようとしてた。

そのころ読んだ『書く習慣』(いしかわゆき)に、「上手に書こうとしなくていい。自分のために書くなら、まとまらなくていい」という話が出てくる。「整理されてない気持ちを書き出すこと自体に意味がある」という内容で、それを読んで一気に肩の力が抜けた 📖

そっか、まとまらなくていいんだ、と。

それからは書き方が変わった。「ちゃんと書こう」をやめて、とにかく出すことだけを考えた。「今日は嫌な日だった。なんでかというと、えーと、会議で——」みたいな、日記ともつかない、ひとりごとみたいなものをひたすら書いてた。

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感想(5件)

書いていたら、何かが変わってきた

書くことで何かが「解決」したわけじゃない。成績はすぐには戻らなかったし、スランプが終わったと実感するまでに時間がかかった。

でも、「頭の中のざわつき」が少しだけ落ち着いてきた、という感覚はあった。書く前は「なんか全部最悪」というのが頭の中いっぱいを占めてた。でも書き出していくと、「今日嫌だったのはこの件だけで、他はそんなでもなかった」と分かるときがある。頭の中でぐるぐるしてると全部がしんどく見えるんだけど、文字にすると「しんどいのこれだったのか」という感じで、対象が絞られてきた 🌿

あと、読み返すと「先週も同じことを書いてたな」と気づく瞬間がある。繰り返し出てくることは、自分にとって本当に大事なことなんだと分かった。それが、次の動き方を考えるヒントになることがあった。

書くことが、仕事にも何か作用した

これは意外だったんだけど、自分の気持ちを書き出す習慣がついてから、お客さんとの会話で「相手が言いたいことを引き出す」のが少し変わった気がしてる。

「この人、今言葉にしにくそうにしてるな」「今の言葉、本当に言いたいのはそこじゃないかもしれない」という感覚が前より出てきた。たぶん、自分の中のぐちゃぐちゃと向き合う練習が、相手の言葉を聞く解像度にも影響したのかもしれない。断言はできないけど。


今も書いてる。毎日じゃないけど、頭がうるさいなと思ったときにスマホを開く。うまくまとまらないまま書いて、読み返して、「あー今日これが嫌だったんだ」と確認する。それだけ。

仕事の悩みを書き出すのって、なんか「弱い」感じがして最初は少し恥ずかしかった。でも今は、それが自分のコンディションを保つための、一番地味で大事な習慣になってる。解決しなくていい。出すだけでいい 🌱

Yuki

このサイトの編集リーダー。アナウンサーを目指した過去を持つ29歳。大手メーカーからスタートアップへ転職した現役営業職。休日はカフェで充電しながらキャリアについて発信中。

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